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介護予防鍼灸師認定講習会を実施する意義

今年から全国的に実施を始めた介護予防鍼灸師認定講習会も静岡から始まり、仙台、札幌と実施しているところである。続けて大阪で大阪府鍼灸師会主催のものと、協会主催のものとで2回実施し、その勢いで富山、福岡、東京でも実施していこうと考えている。

地方で講習会をするときには、「地域包括ケアと他職種協働」については、地元の地域包括支援センターの職員の方か、ケアマナ協会の主任介護支援専門員の方で、話のできる方をお願いしている。地域包括ケアが動きだし、これまでより、より地域性が強まり、地域の実情に合ったケアが行われつつある。

地域によって、実存するマンパワーによって、できる保険者である自治体でもできないところと、できるところができてきている。決して全国統一ではない。地域の実情にあったサービスが考え出されることもある。

そういった意味でも、地域包括ケアの中心となる要の人たちに、地域の実情、現在の動きについて話をしてもらうことは、その地方の鍼灸師にとっては非常にありがたい情報源となる。

それだけでなく、その人たちに、鍼灸で実際何ができるのか、協働できるのかを知っていただく大きな機会ともなっている。

鍼灸には、刺さなくても安全に皮膚を優しく刺激する方法があり、認知症の方の周辺症状の改善、うつの解消につながる事を説明すると、すぐにでもつなげたいという話になる。

きっちりとしたカリキュラムで、現場で必要な知識も学んでいることも安心感を持って受け入れられている。

講座の受講生の方にも、進んで名刺交換するように勧めている。

ここで、知り合いになっておくことが、たとえ自分の治療院の地域の方でなくとも、介護予防鍼灸師として認定されている鍼灸師がいて、役に立つ事を広めてもらえる可能性もある。

実際に動き出して、いいことがわかってもらえると、一気に広めてもらえる。

いわば、他職種協働の足がかりになる。

地域包括ケアの中心が地域包括支援センターであることから考えても、顔見知りになっておくことは、非常に重要な意味を持ってくる。

今日終わった仙台の講習会でも、「自分の持っているケースに役立つかもしれないので、話してみる」と大きな関心を持って説明を聞いていただき、それぞれ名刺交換をしてもらった。

今後も、講習会と並行して、研究も進めていく予定であり、データがどんどん出てくる。

これまでに実施されてきたことが、本当にエビデンスが有ってされてきたのなら、16年あまりも困ってきたことが既に解決されていてもいいようなものであるが、全く状況は変わっていない。むしろ超高齢化で、認知症が増え、現場もどうしようもない状況になっている。

虐待についても、認知症の関わるものが70%ある事を考えると、より深刻な状況と言えよう。

認知症に関わっていけば、虐待も絡んでくるということでもある。虐待のこと、人権についても見識を持つ必要がある。

認知症に関われる鍼灸師がいる事を知ってもらういい機会になっている。

この事を考えても、受講する値打ちがある。

「鍼灸の資格があれば、何んでもできる」そんな時代ではなくなってきているのです。

今日は、飛行機が取れず、仙台でもう一泊。前回食べた"ずんだ餅"が美味しくて、今日は"ずんだシェイク"をデザートに。これもまた美味しい。


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